お豆をゴリゴリ挽いて冷凍庫からネルを出して自分の手で注ぐコーヒーに美味しさの確信はまだ持てていない。全くまずくはないしだんだん好みを理解してきたような気はするけれど、家にある材料と道具で出せる正解を出せているのかまだわからない。その時の自分の舌に合うコーヒーを入れられるようになるために、いろんな味や風味がある中でもそれぞれの今出している正解を知りたいなあと思っているこの頃。
GLITCH COFFEE OSAKA、去年インスタで見たらしいピンをGoogle Mapに立てていた。一回カウンターまで行ったことがあったのだけれど一杯分とは思えない価格の表示にビビって退散したこともある。なんでもスペシャリティーコーヒーなんだって。カフェではなくコーヒーとそれを飲む時間を楽しむ空間なんだろう。コーヒー以外のメニューもないのでお腹を満たして、覚悟を決めてカウンターに並んだ。
店員さんの説明はすごく丁寧で当店が初めてならといろいろ嗅いで選ばせてくれた。コーヒーじゃないみたいな匂いの豆ばかり。頼んでしまった…とビビりながら会計を済ませた。

頼んだのはグレープとコットンキャンディーの香りがメインらしいお豆のコーヒー。真ん中あたりが膨らんだ、香りを楽ませる気まんまんな下膨れの湯呑みと、できるだけ空気にあたって冷えたり匂いがいつの間にか変わったりしないようにって気遣いがきこえてくるような細い片口に入って出てきた。人生でコーヒーを片口で注ぐ日が来るとは。

一口、喉に通そうとコーヒーが口の中を流れた瞬間、香りが口に充満するどころか鼻を通って外にもれ出たんじゃないかと思えるほど膨らんでいった。きれいな表現とは程遠いけれど、そのくらいびっくりした。これは本当にコーヒー?つい手で包んでしまう形の湯呑みといい、楽しみ方といい軽さといい、お茶じゃないのかと錯覚する。確かにほんのり甘みを感じる。グレープかどうかはわからないけどこれがコーヒーの香りでいうフルーティーな部分だろうと理解させられる。香りに輪郭なんて到底つけられないし言葉が追いつかないけれど、確かにどうにか簡潔に言葉にするとしたらグレープとコットンキャンディーになるのかもしれない。
11月も後半だし冷めるのは早かった。天井の高さや入り口の近さと開閉の頻度を考えると暖房は効きにくいのかもしれない。冷めると酸味がぐんと増して、あったかい時ほどの香りはなくなってしまったけれど、これはこれとして全くいやじゃない味。冷めた時の酸味の強いコーヒーは苦手なのかもと思い始めていたところだったけれど、元のコーヒーの味次第なのかも?まだ全然頭の中のコーヒーマップは埋まってないから言い切ることはできないけれど。🧠 🗺️ ❔
いまのところ再現はできなそうだしかなり飛び抜けたコーヒーだったけれど、今日ひとつコーヒーを知ることはできた気がする。コーヒーの広さを知れたって言った方がいいのかも。頭の中のコーヒーマップの広さをぎゅんと広げてもらったおかげでこれから飲むコーヒーの位置をマップに置きやすくなったような気もする。次行くときにはバナナの香りのを飲んでみたいなあ、より不思議な匂いがしていたの。
